ダーツ日記⑪【ダーツ理論とは】
「〇〇さんは、スティールダーツに関して詳しい」とか、「〇〇さんはメンタルやイップスに詳しい」とか、逆に「あいつは適当なこと言ってる」とか過去のアドバイスに「〇〇はあーいう理論を広めたけど間違っていて色んな選手を壊した」とか、、、
人のダーツ観、知識を信用したり否定したりする人が多いように思えるのですが、そもそも「ダーツを知る」とは何なのでしょうか。
ダーツは簡単なスポーツです。なので簡単な理論が一つ有る、というわけではありません。どんなに頭のいい人が時間と知識を用いて答えを出しても正解ではありません。他のスポーツを見れば明らかです。
例えば短距離走であれば、ウサインボルトがでるまでは上体を動かすのは良くないとされていましたが、今では上体を使うフォームも良いとされていますし、単純なスポーツであっても、10年もすれば全く違う「答え」が主流になります。
体を動かさないスキージャンプでも、数十年前と全くフォームが異なっていたりします。
当然ダーツも10年すれば今の主流は間違いになり、新しい「答え」が広まるはずです。
でも、ここで普遍的に変わらないものがあります。「自分で考える」ということです。自分の経験や見たもの、知識で答えを出したり、人の答えを疑う能力は常に求められるでしょう。
「あいつは身長低いのにPDCプレイヤーの真似して何してるんだ」と言ってもその人よりも、「PDCプレイヤーの真似したけどうまくならなかった」という人のほうがうまくなります。PDCプレイヤーの真似をしてみたという経験もそうですし、じゃあ次は何をしようか、と常に探求する姿勢の差が出るでしょう。それは真似する過程で得られる経験の差よりも大きなものに思えます。